バレーボール
夫の家に
初めて挨拶に行った日を思い出した
食事の後
TVでバレーボール観戦をした
おかあさんが、応援に熱が入り
「それー!いけー!」
と大きな声を出した
一瞬静まり
次の瞬間、みんな笑った
「こういう家です」
夫は照れながら言った
明るい家だった
長男の夫には、子どもができず
夫の妹には男の子2人ができた
おかあさんは
孫にかかりきりで楽しそうだった
田舎出身のおとうさんは
内孫がほしいと言った
わたしの年齢が上がるにつれ
自然と言わなくなった
今なんとなく
暗さと寂しさが漂う夫の家
あの家から
明るさを奪ってしまったのは私
出ていった方がいいのかもしれない
太ももにはさまれた龍馬